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マイカさん、資料の提示ありがとうございます。真空管アンプ完全設計法(百瀬了介著/ラ
ジオ技術社)ですね、高域はリークインダクタンスと巻線間Cの影響ですね。
ですが、当方はまずは低域特性にこだわってます。特に小型のトランスでは、磁束容量、
インダクタンスとも不足気味で、50Hz前後で動作曲線が膨らみ、終段管動作領域をオーバ
し、また磁気飽和を発生します。これ以下でフルパワー試験などしたら終段管が壊れます。
この辺の事情は実は公然の秘密で、MJ誌製作記事でも、100Hz,1kHz,10kHzの特性しか出さず
低域は100Hz以下の試験データはめったに出しません。周波数特性でも、安全を見計らって
出力は最大出力よりはるかに下の低出力時のもので測定されてます。
実は、当方これで終段管を壊したことがあります。上条さんもSIT(トランス付き)でやらか
してますね。SITが壊れて相当ショックだったようですが。
超三(Ver1シングル・6BM8)は回路構成が簡単で、仲間内でもよく製作されます。低インピー
ダンス出力なので特徴的な音がします。しいて言えばパリパリの固い音です。
超三は、低インピーダンス出力かつ、直結回路なので、この低域フルパワーでよくタマを
壊します。根本的な解決策は、高磁束容量の大形トランスを使うことですが、かなりの高
コストで、6BM8のような小型アンプには不釣り合いなものです。
小型トランスアンプは手軽に実験でき楽しいものですが、低域出力はトランスによる制限
付きであることは否めません。でもそこのところ、何か策は無いのかなと言うのが、
当方の興味のあるところです。
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